What’s Denshi Novel?

デンシノベルって何?

小説? 絵本? マンガ? 映画? ゲーム?
そのどれでもあるし、どれでもない──「デンシノベル」は超水道が標榜する、あたらしい作品形態です。

「デンシノベル」はスマホで、あなたが操作しながら、自分のペースで楽しむことができる総合芸術のようなものです。
作品世界を彩るのは美麗なイラスト。耳を澄ませば、心地よい音楽が物語を盛り上げます。
でも、ただ要素を組み合わせただけではありません。私たちはそこに「体験」を作り上げることを目標としています。

通勤・通学途中の電車の中でも。まったり過ごしたい休日のリビングでも。
あなたの日常に、時には笑いを、時には涙を。
またあるときにはほんの少しの勇気を与えられるよう、私たちは制作を続けています。

森川空のルール

主人公、「僕」は、どこにでもいる普通の高校生。
しかしある日、変わり者と評判の転校生「森川空」に告白される。

「付き合って下さい」と求められた「僕」は、軽い気持ちで首を縦に振ってしまう。
そして、この関係を学年の、学校の誰にも秘密にすることを、空に約束させる。
胸の奥でくすぶり続ける罪悪感を抱えながら、二人の秘密の関係が始まる。

毎朝の秘密の逢瀬、映画館へ初めてのデート。少しずつ、縮まる距離。
そして、都営線の果て、郊外の古ぼけた美術館で、止まっていた二人の時間は動き出す。

どこにでもあるような、ないような、正直で、偶にひねくれた、小さな恋愛物語。

ヴァンパイアハンターHIROSHI〜Around the Clock Show!〜

『明日までにやること。数学の宿題。ギターの練習。オカマとヴァンパイア退治。』

カバディとヴァンパイアと学園とオカマとアキバアイドルと、手当たり次第に「オモシロイ!」を詰め込んだ「世も末系」ガクエン二重生活アドベンチャー!

ある日突然、身長2mのオカマの元でヴァンパイアハンターのアルバイトをすることになってしまった、どこにでもいそうな少年、ひろし。

半ばなし崩しながらも人知れず街の平和を守る中で、オカマの妹が軍用ハマーで暴走したり、ガールフレンドといい感じになったり、人気沸騰の地下アイドルとも急接近したり。
そしてライブハウスでの演奏、そして学校を挙げたハロウィンパーティーでのデート。

昼の夜の狭間を駆け抜けるひろしの、苦悶と寝不足に満ちた青春がいま幕を開ける…!

ヴァンパイアハンターHIROSHI〜The Halloween Party!〜

本編だけでは満足できないあなたのために。

『ヴァンパイアハンターHIROSHI〜Around the Clock Show!〜』では語り尽くせなかった、名脇役たちの魅力を厳選してお送りするスピンオフ・作品集。

ヴァンパイアハンターとは一体何者なのか?
吸血鬼の秘密、そして「はじまりの吸血鬼」とは?
そして〝彼女〟の知られざる過去の記憶とは。

〝過去〟、〝現在〟、〝未来〟を繋ぐ物語。
それが『ヴァンパイアハンターHIROSHI〜The Halloween Party!〜』。

’99 〜恐怖の大王と放課後の女神〜

『今世紀、最初で最後の僕の友達(ガールフレンド)』

昔ではない。でも、最近でもない。どちらでもない、「世紀末」1999年、7月。
日本には、「ノストラダムスの大予言」という終末論が蔓延していた。

運動もできない、勉強もできない『人間以下』を自称する彼の唯一の楽しみは、補習で一緒の、美しい同級生〝黒川夏澄〟を眺めることくらい。
そんな彼の周りでいま話題になっている〝おまじない〟。
頭が良くなる、運動ができるようになる。喘息だって治る。
ただの迷信に過ぎなかった〝それ〟が形を帯び始めたとき、主人公、〝青沼誠〟の日常は変質を始める…

1週間ゲームメイク企画で制作された、超水道の新境地『ダーク・ジュブナイル』ノベル。
一週間以内にノベルアプリを作るという挑戦の結果が今、ここに。

森川空のルール・再

超水道のアプリ処女作にして出世作、「森川空のルール」が待望のリメイク。
背景、人物絵を追加し、さらに豪華に、さらに鮮やかに。
リメイクに際して書き下ろしたビジュアルは、なんと100枚以上。
インターフェイスも新たにデザイン。
シナリオテキストも、細部を見直しマイナーチェンジ。
読むだけじゃない。見るだけじゃない。聴くだけじゃない。 まるで映画を見るような、そんな体験。

まだ読んだことのないあなたも。
既に、読んだというあなたも。
もういちど、あの冬の日々へと、あなたをお連れします。

ボツネタ通りのキミとボク

つくるひとにも。
つくらないひとにも。
そして、これからつくるひとへ。

「ボク」が拾ったのは、内容の消えかけた一冊のノート。
謎の少女に導かれるがままに進んだ路地裏。
そしてたどり着いたのは「キミ」のボツネタの集う場所、ボツネタ通り。
世界の崩壊を防ぐため、「ボク」はボツネタの世界を流転する。
超水道がおくる、小粒でピリリと辛い、そして、わずかに苦い、小さな世界の短編作品。

佐倉ユウナの上京・上

恋と言うにはほど遠く。
色もなければ輪郭もない。
無色透明の「好き」だった。

惰性にくすぶる大学生と、意欲に燃える浪人生。
道に惑う彼と、道を定めにきた彼女。
かつて離れた二つの道は、東京で再び交差する。

福岡発、東京経由──行き先は、まだ、知らない。
四季を舞台に描かれる「上京」ノベル、ここに開幕。

佐倉ユウナの上京・下

彼女の為に頑張ることが、ひいては自分の為になる。
夏を経て導き出した等式。その行方は、正か誤か。
重ねた時間、積み上げた意志。玄冬を越えて、春は蒼みを増していく。
──佐倉ユウナの上京・最終章、開幕。

ghostpia

雪に閉ざされた終着駅の町。
短い昼が終わると、町にあふれるのは幽霊たち。
でも、ほんとうの幽霊じゃなくて、不死身の自分たちをそう呼んでみているだけだった。

幽霊の理想郷。誰かがそう言っていた。
「でもどうだろう、ただのごちゃまぜの町でしかないような気がするな」
彼女──小夜子は、そう思っていたけれど。

小夜子は町でたったひとりの異邦人。
新入りの、ちょっと不思議な女の子「ヨル」とルームシェア中。

小夜子は故郷に帰りたかった。
誰も超えたことのない、町を囲む雪の砂漠を越えて、あるかもわからない故郷へ。
忘れていた「大事なこと」を思い出したかった。
それが夢だった。

どこにも行けないこの町で、いろいろできないわたしは夢みる。